応永九年(壬午)
 
春正月
義持が正二位に叙された。

二月
明国・建文帝より書が到来し、日本国王源道義に贈るとか書かれてある。


大旱魃。
満兼が弟・満貞を奥州管領として篠川城に下向させた(篠川御所という)。奥州住人の伊達政宗が篠川殿に対して叛逆したので、これを退治するために鎌倉より上杉氏憲が進発した。

五月廿一日
奥州赤舘館にて合戦、上杉軍が敗れた。重ねて鎌倉より軍勢が発向して合戦に及び、今度は伊達軍が敗れた。

九月五日
政宗が降伏した(この時、政宗は「山家雪」と題する和歌一首を詠んで敵陣に送って和を請うたと云う。「中々につづらをりなる道たえて雪にとなりの近き山里」)。

九月
明国より使僧が来た。


地震。

十月
北畠顕泰が薨去した。息子・満雅が伊勢国司に任じられた。

十一月
義持が従一位に叙された。


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