応永十三年(丙戌)
 
正月十三日
畠山基国が死んだ。五十五歳、長禅寺と号し法名・徳元。


国中で飢饉。


明国皇帝が使者を派遣してきて、義満を日本国王と呼び帝王の冠服を贈ってきた(南朝方はこれを笑う。日本は小国と云えど皇統が受け継いで独立しており、天下に皇帝となるのは人皇すでに百余代、夷の国より王号を受けてなどいない。しかし今、義満は臣下のくせにこのような日本の恥辱を外国に示すようなことをしでかした、と)。

八月五日
洪水大風が発生し、多くの建物が吹き倒された。

八月十七日
義持は右大将を兼ねた。

九月十二日夜
清水寺の塔が炎上した。

十一月朔日
大地震。


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