応永二十六年(己亥)
 

義円(青蓮院)が天台座主となった。

正月
関東の上総一揆がまた蜂起し、持氏は木戸内匠に退治を命じた。

正月十九日
木戸が発向した。

三月
坂本城を攻めて降参させた。

夏六月十八日
彦仁親王が誕生した(後花園天皇がこの人である)。

秋七月十三日
呂淵が明国皇帝の書を持って来た(去年明国を出発)。

八月
異国の凶徒が対馬浦に襲来したが、その兵船五百余艘は風波のために一時にして沈没漂流した。

八月廿九日
義持は左大臣に任じられた。
先々年五月廿八日に岩松満純が謀叛したときに逃走していた宗純が七里浜で上杉兵庫頭により殺された。


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