応永二十八年(辛丑)
 
正月
持氏は従三位に任じられ、木戸駿河守を遣わしてこれを祝った。


大飢饉と疫病があり、死者が多く出た。


旱魃。

四月四日
伊豆大島が噴火しその音は雷のようで、海水は熱湯のようになって魚が多数死んだ。

五月五日
等持院にて故義満の十三回忌法要があった。

相生のかけの朽木とをくれ居て十年あまりなに残るらん (中納言飛鳥井雅縁)

九月
持氏が吉見伊予守範直に命じて甲斐国に発向させ、武田八郎を退治させようとした。

十月廿六日
清水寺塔供養

十一月十二日
鎌倉円覚寺が炎上した。


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